カテゴリー「アニメ・コミック」の2件の記事

2009年9月14日 (月)

A bird from the south―嗣麻子さんの原点[半神]

Flower2 .

.

.

.

.

.

.

.

.

少女漫画のワダイが続きますが、

さるヨコシマな理由で

萩尾望都さんの「半神」の文庫版(小学館文庫)を買ったら、

おもいがけず、

巻末に佐藤嗣麻子監督の「エッセイ」がついていました。

.

これは、お買い得だったなああ。

一粒で二度おいしいってやつ。

(o^-^o)

.

もう、とっくにご存知の話かもしれませんが…。

.

いちおう、ものすごくいいかげんに紹介させていただくと、

(すみません…)

この表題の「半神」は、

美少女の妹と、その妹に養分を吸われる醜い姉という

シャム双生児の姉妹の物語。

.

「ポーの一族」を小学校低学年で読み、

19歳でこの「半神」と出会ったという嗣麻子さんは、

「小学校6年生の時に

まんが家と宇宙飛行士になる夢をあきらめ、

美術の専門学校生の時に

イラストレーターになる夢をあきらめた」結果、

「英語と映画の勉強をするために、

22歳のときにイギリスに渡った」のだそうで、

その映画学校の最終学年のときに

「ようやく監督できる機会に恵まれた」彼女は、

「何の迷いもなく『半神』をやろうと決心した」

のだそうです。

そして、彼女の初監督作品「SUZY&LUCY」が出来上がり、

「『半神』のおかげで私は映画監督になった」

と述懐しています。

.

「ヴァージニア」の、まだもう一つ前が、あったんですね。

ちなみに「ヴァージニア」のほうは「ポーの一族」がベースですね。

もう、とことん、ハギオモト・ファンですね、嗣麻子さん。

..

そして、嗣麻子さんは萩尾さんから

「作品の作り方を教わった」といい、

例えば16ページの作品なら、

4分割して、それぞれに「起・承・転・結」をあてるのだそう。

.

それを聞いた嗣麻子さんはマンガのコマ数を数え始め、

「何ページ目に起承転結が来るのか、

キャラクターはいつ登場するのか」などを見ていったそうです。

そしてこれは映画という分野でも役立っていると言っています。

.

うん!

たしか、どこかのインタビューで、

物語の筋や運びの作り方についてきかれ、

「もうそれはきっちり決まっているんです、

何コマ目になにが来るかというふうに」

的な答えかたをしていらっしゃったように記憶していますが、

ここからきていたんですね!

(例によってどのインタビューだったかはサッパリおもいだせず)

.

物事って、ときどき、怖いくらい繋がっているなあ、

と思うことがあります。

.

「ポーの一族」は、吸血鬼のお話ですが、

登場する美少年吸血鬼の名はエドガーとアラン。

はい。

もちろん、「エドガー・アラン・ポー」の語呂合わせから来てますが、

むむむ、これは「江戸川乱歩」じゃん。

江戸川乱歩?!

おおお、怪人二十面相=K-20じゃん!!!

.

ここまでつながってヨイかしら。

こわいわこわいわ。

(≧∇≦)

.

さらに。

そういえば、萩尾さんもカネシロくんのファンで、

花束を持っていったというようなことが

どこかに書かれていたかと思います…。

(↑また「どこに書かれていたか」は思い出せず。

きょろきょろしてごまかす)

(=´Д`=)ゞ

.

最近気になる人、というような質問でだったか、

金城武の名前を挙げて、

「ちょっと困ったような目が、きれいです」

というような言い方もされていたような。

というのを、どこかで読ませていただいたような。

(そして、その「最近」は、ずいぶんまえの「最近」ですケド)。

.

萩尾さんは、作品を考えるときは、

「木に鳥が止まるのを待つ」ように

(物語がおりてくるのを)待つ、

と言っていたらしい。

そして、

「どうせ止まるなら

南の国の鳥のように綺麗なのがいいわねえ」と。

.

嗣麻子さんの「木」にも、

南の国から美しい鳥が、来たではありませんか。

そろそろ、動きましょうよ~。

えーんえーん。

Shimakosan

|

2009年7月11日 (土)

なんとなくスピリチュアル[四月怪談][秋日子かく語りき]

April .

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

5月に北京に行きましたが

行きも帰りも飛行機の隣の席で帰ってきた

某最先端技術の研究者・Hennyさん(ニホン人)とは、

じつは、日本到着寸前に

ケンカしてしまったんです…。

.

というか、

一方的に怒られちゃいまして。

.

みたこともないひとですねっ。

(# ゚Д゚)

ちなみに血液型何型ですかっ?

C型だったりしてっ!!

ふわっはっは

.

とまでいわれて、

「まったく合わないヒト」呼ばわりされ、

Wisteriaのながいながい人生(*^-^)

のなかでも、

けっこう記録的な嫌われ方です。

.

ことのおこりは、

Hennyさんのこのことばから。

.

「そういえばさ、

今回北京に来る前に、うちの奥さんが、

近所の神さまの声が聞こえるって人に会って

就職の件とか、いろいろ相談したの。

名前とぉ、生年月日だけでわかるんだって!!

そいで、いろいろ当たってるかもしれない!

今から考えると!

必ず夏までには決まる、とか、

でも、ちょっと気に入らない国にいくかも、とか…」

.

「だから、ほんとに

神さまっているんだなあ、って思った!

そう思わない?

神さまって、僕、信じるな~。

うちの奥さんもそう。カノジョ、ずっとカトリックなの」

.

そして、ここで、「ケツレツ」に至る一言を

Wisが発してしまうのですね。

.

「はい。まあ、その神さまと

カトリックの神さまは別の神さまだと思いますけどね」

.

するとHennyさん、真顔で、

「えっ!

神さまって何人もいるの?!

.

…やおよろずの神の国に生まれて、

いまさらナニをおっしゃるのかしら、とも思ったが、

もちろんそんなことは言わず、

「いや、だって、宗教が違えば神様も違ったりするから

宗教戦争になったりするわけで…」

と精一杯控えめ(か?)に意見してみたが、

.

「いや。

僕は、神様は一人だと思うっ!

..

はい。

そのイタコのおばさんの神様も

キリスト教の神様も一緒の神様とおっしゃりたい。

まあ、よいでしょう。よいとおもいますよ。

.

よく知らない人と、政治の話と宗教の話を

してはいけない、というのは

円満なコミュニケーションの鉄則です。

Wisも力いっぱいそう思って、

ひらりはらり、逃げていたつもりでしたが、

Hennyさんはこの

「神を信じない女」が許せないらしく、

どんどん話はスピリチュアル化していきます…。

.

「だって、人間死んだらどうなるか知ってる?

エッ、うそ、知らないのっ?

これは、○○○○っていう世界的なジャーナルに発表されて

世界の常識になっている事実だよ!

いい?

人間はぁ、死んだら神様の審議を受けて、

また別の人間に生まれ変わるんだよ!

コレ、どうやって誰が発見したか知ってる?」

.

そして、どこかの国の精神科医が、

催眠療法で患者のトラウマの原因を探るうち、

幼少の頃の記憶をはるかに飛び越えて

ありえないほど時代がかった記憶を語る例が

何例もあるのに気づいた、

これこそ、はるか以前に生きていた頃の記憶、

つまり前世の記憶だと確信した彼が

論文を発表した、というわけです。

.

「うーん、まあ、そういう話はよく聞きますけどお」

と言ったら、この言い方もイタク気に入らなかったらしく、

ちょっと、とりなそうかと言葉を継ごうとするWisの目の前に

「ぱあ」にひらいた手のひらを突きつけて、

paper(←ああ、STOP!のイミですね)

ざんざんざん!とトイレに行ってしまい、

しばらくして勢いよくドアを開けて出てきたら、

左手の「ぱあ」paperを右手の「ぐー」rockでばしん!とたたき

どかっ!と座席に座ってから、

「まったく、ひとかけらも意見の合わない人ですねっ。

たいていの人とは合うと思ってきたけど、

ここまで合わない人は初めてだっ!

血液型、C型でしょ!」

発言になったわけです。

.

これは…

もらい事故というんでしょうか…?

(*^-^)

.

でも、Wisはむしろ

神様はいると思いたいし、

そして、

神さまは宗教が違うと

名前が違ったり姿が違ったりするけれども

けっきょく存在としてはたった一人ではないかと思いたいし、

死んで終わりじゃ寂しいから、

輪廻転生があるほうに1票!って言いたいよ。

.

そういう話はHennyさんにもしたんだけど。

でも、「そう思いたいけどお」では

彼は許してくれず、

「信じる!」と言い切ることが重要だったらしい。

.

そして、

ああああ、もうめんどくさいから「信じる!」って言っとけ!

というのは、

できないヒトなわけで…。

.

それにしても、

Hennyさんはこんなの聞いたら

またまたご立腹かもしれないが、

オウム真理教の事件が明るみに出た頃も

どうしてこんなに高学歴の

しかも合理的で実証主義であるはずの理系の若者たちが、

こうまで簡単に「超常現象」などを信じきってしまうのか、

という議論が盛んでしたよね。

でも、オウム真理教の幹部たちに限らず、

たいへん聡明な人たちが、

ころっとスピリチュアルにはまる危うさを持っていたりする…。

Wisはなにも、

「スピリチュアル的なもの」を否定しているのではありません。

ばかにしてるのでもありません。

ただ、信じきるにはもっとなにか、

「手で触れるような確かなもの」がほしい、と

思わずにいられないだけです。

.

その一方、なにしろ

超常現象大盤振る舞いのジョナサン・キャロルが大好き、

なくらいなので、

創作物のなかに描かれているぶんには

スピリチュアル・アレルギーはあまりないのも

首尾一貫してないでしょうか。

.

なにしろ、「タイ好き」(魚にあらず。Thailandよん)のきっかけは

三島由紀夫の最晩年の「豊饒の海」第3部、「暁の寺」です。

これは、壮大な輪廻転生の物語。

.

そして、そんなことをつらつら考えているうちに、

大島弓子さんの

2つの大好きな、すばらしい物語を、思い出しました…。

.

どちらにも、不慮の事故で死んだ2人の少女の

「死後の世界」が描かれています。

.

絵はどこまでもはかなげで可憐だけれど、

現世を「生きる気になる」静かなパワーに満ちている、

大島弓子の真骨頂が、そこにあります。

.

続きを読む "なんとなくスピリチュアル[四月怪談][秋日子かく語りき]"

|