"芝居の声"を出す
けさ、テレビを見ていたら、
塚本高史くんがNHKの『あさイチ』に出ていました。
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どうやらNHKのドラマ『テンペスト』が劇場版になり、
彼も出演しているので、
そのPRってこともあったみたい。
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彼と共演経験のある俳優仲間などが
彼の素顔やエピソードを語るという
お定まりの進行だったのですが、
そのなかでちょっと興味ぶかい話がありました。
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彼がまだ17歳で、役者経験も浅いころに出演した
『バトルロ・ワイヤル』の監督、深作欣二さんの
息子さんの深作健太さんのインタビューです。
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言葉通りではないけど、
だいたいこんなお話です。
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この映画で塚本くんが演じた役は
重要なカギとなる役で、
どの俳優に演じてもらうかは
けっこう悩んだようです。
でも最終的に高史で行こうとなったのは、
とにかく彼はぱっと見て他の子と全然違う、
とにかく目が強かった。
それでこの子で行こう、
ということになったんですが、
このころはまだ彼は新人で、
「地声」と「芝居の声」というのは
また全然違うと思うんですが、
まだまだ「芝居の声」になってなくて。
オヤジが東映の
ヤクザもの映画なんかを撮っていた時、
松方弘樹さんとか、千葉真一さんとかは
地声が高い方ですから、
どすの利いたヤクザらしい低い声を出すのに
結構苦労していらっしゃった。
それを訓練して鍛えて芝居の声にしていくのに
苦労したらしいんですね。
だから高史にもよく
「お前ルックスはいいんだから。
いい目をしてるんだから、
もう少し低くていい声を出せるようになれ」
ってよく叱っていたのを覚えていますね。
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で、この上向いてるヒト。
.
( ´艸`)プププ
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以前、
どうして金城武はときどき
「セリフが棒読み」と言われるのか、
ってはなしで、
「決して棒読みとは思わないが、
ひょっとしてキーが1音高いんじゃないの?」
って勝手な記事を書きましたっけ(ごめんごめん)。
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しょうじき、
とくに『リターナー』なんかでは
そ、そこの声!声!もうちょっと落としてえ~!
と画面にこっそり文句言いつつ
身もだえして見てしまうところが
何箇所かあるんだなー。
.
それを思い出して、
「なるほど、やはり
地声と芝居用の声、というのは
違うものなんだな」
そしてその「違い」というのは
端的にいえば
「日常の声より低い」
ってことなんだな!
という
意外に単純なジジツを再確認したのでした。
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たとえリアルを追及するっていっても、
「お芝居」なんですもんね。
.
とくに松方弘樹さんってのは
サンプルとしてすごーーーくわかりやすいですよね。
ふだん、とくに笑いながらしゃべったりすると、
ひょおひょおひょおォ~、
と
どんどん高い声になっていって
結構息も絶え絶えになっている(すみません)松方さんを
バラエティ番組などでよくお見かけしていましたが、
映画で「ワル」を演じるときには
そういえばものすご~~くしぶくてどすの利いた
低い低い声だったように思う(あんまり見てないけどね)。
.
実は、
「ちょっと声のトーンを落とせばいいのに」
っていうのは
もちろんWisだけの大発見ではないわけで
今朝のテレビ番組以前にも
大江健三郎さんの小説に
こんな箇所を見つけていました。
.
『美しいアナベル・リィ』という
題名に惹かれまくって読んだ小説でしたが、
この小説は、
日本人でありながらそのたぐいまれな美貌と
各国語を自在に習い覚え使いこなす能力で
世界的映画スターとなった
(と、ちょっとだれかさんににているところもある)
サクラ・オギ・マギーシャックという女優と、
大江健三郎さんを彷彿とさせる作家と、
二人を取り持つ木守というプロデューサーが登場し、
長年にわたってある物語を映画化しようとする過程で、
サクラさんが幼少期に撮った
「アナベル・リィ映画」の
スキャンダラスかつむごい真実を解き明かしていく
というものですが、
大江さんそっくりの作家の父は
映画監督だったことになっていて、
サクラさんはその監督の演技指導書の文章として、
こんな言葉を暗記している、と語ります。
.
「しゃべるせりふが不自然に聞こえるとき、
どうすればいいか、それは
声の調子を下げさせるといい」
.
これはまた、
なんと単純明快な言い切り方!
これは、実は大江さん自身の見解なのでしょうか、
それとも、
案外映画界の常識なのかな。
.
新年から始まった
NHKの大河ドラマ『平清盛』で
源頼朝役と「語り」を担当するのは、
「うちのエア息子」である岡田将生くんですが、
(*^m^)
世間一般の評価はわからないけど、
Wisがツイッターで目にする限り、
かれの「語り」については
どうも評判かんばしくない。
.
いわく、
「重厚な歴史物なのに
語りが現代調で軽い。
合ってない気がする」
という評価が多いみたいなんですね。
.
Wisはもう完全に「親の欲眼」になっているので
(*^m^)
あらそうかしら、
ぜんぜんいいとおもうけどぉ!
ナレーターとしては
さらに世間一般の「源頼朝」観に比べれば
彼が若すぎる(22歳)からなんじゃないのぉ?
と、
美しすぎて若すぎる孔明さまを擁護した時のような気分で
反論したくなるんですけど、
これもやはり
「地声と芝居の声はちがう」
とくに
「セリフとナレーションではまた一つハードルが上がる」
ということかなあ、
と思ったりします。
.
かれも180cmを超える長身で
声帯も身長に比して長い分、
きっと横で生声を聞いたりすると、
結構低めの声なんだと思う。
でも、
芝居や語りの声(トーン)に
なりきってないわけでしょうね。
.
岡田将生くんに関しては、
やや、
何でもかんでも役を引き受けすぎではないか
とおもうくらい、
ほんとうにこのところ出演作が多くて、
誰かさんとは大違い。
(そのくせ、
不思議な「印象の薄さ」があって、
なんというか
「見足りた気がしない」ところが
なんとも不思議な役者さんだと思っていますが)
なかには、
彼じゃなくてもよかったのでは?
と「ハハ」としても思ってしまうものがあります。
でも
ほっといたらナイーブな好青年の二枚目役で
固まってしまいがちな美貌だから、
わざといまはなんでも受けているのかなあ、
とも思ったり。
.
きのうからも
また新しい出演ドラマ、
『聖なる怪物たち』というのがはじまりましたが、
このドラマでは
実年齢との差が少し縮まっているぶん
(それでも22歳では医大5年生でしかないぞ!)
素のしゃべり方に近くなり、
大河の頼朝や語りよりも
数段ホワンホワンと不明瞭な
普通の青年のしゃべり方なので
(このドラマでもナレーションも担当だけど)
むしろ
大河の語りで
どれだけ訓練を受け、
本人としても
どれだけ努力してチャレンジしているかがよくわかり、
「ううう、うちの息子よくやっているわ。
なによみんな、
もうすこし
アタタカイ目で見てくれてもいいじゃないの」
と泣きくれたことだったよ。
( ´艸`)プププ
.
監督が
「語り」をやらせたい、
と思う役者は
やはり監督がほれ込んだ役者なんだろう、
とおもうから、
がんばってほしいなあ。
もう、おかあさん、
あんたしか見るものないのよ、
いまんとこ。
(ノ∀`)
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