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2012年1月12日 (木)

Colors of the wind-Synesthesia(共感覚)を知っていますか?

Synesthesiavideoledetighter

りすは、ごく幼い時から、

ときどきこんなことを言う"癖"がありました。

「2はオレンジだよね?」

「あ、って赤いでしょう?」

「7は紫」

.

でも、

りすの視線の先を追っても、

そこには本に印刷された黒い文字や

テレビのテロップの白い文字があるばかりで、

なんのことを指して言っているのかわからず

いわゆる感受性の強い子のもつ

"イメージ"的なものだろうと思い、

「そういう"感じ"がするってこと?」

と聞いても、

まだ語彙が少なくうまく説明できないようで、

もどかしげにするばかり。

そのうち別の話に移ってしまいました。

.

だんだん成長するにつれ、

どうやらそれは「イメージ」というよりは

もう少しはっきり、

その文字がその色に「見える」に近い感覚らしい、

とこちらにもわかる口ぶりになってきましたが、

なにしろ指さす文字は歴然と黒いので、

「どういう意味?赤くなんかないじゃん」

「なにが言いたいの?」

とか、果ては

「ああ、また始まった」

というぞんざいな態度になってしまうため、

りすはだんだん

伝えられないもどかしさを表情に残したまま、

あまりこの話をしなくなっていきました。

.

それが、

昨日のことでした。

ついにこの「謎の発言」の正体があきらかになったのです。

Colors_of_the_wind

一緒に買い物をしていると、

値札を見ながら、

「1は白いよね?」

とぽそっと言う。

あ、また始まった、と思い、

「ねえ、それなんなの?」

と聞くと、

「1って白くない?1は白く見えない?

白く見えるのは私だけなの?みんなには見えないの?」

とちょっと"怖いこと"を言う。

.

「なになに?

それって、1って白いイメージ、とか言うんじゃなくて、

はっきりその色に見えるってことなの?」

と、はじめて突っ込んで聞いてみると、

「見えるっていうか、その色が頭に浮かぶ、のかもしれない。

でも、

文字にはみんな色が付いている

と言う。

.

ええ?

文字にみんな色がついて見えるの?

それって、どんな文字でも、

どんな時でもなの?

と、頭の中に文字のレインボウを思い浮かべつつ

半信半疑で聞くWis。

すると、

「最初は確かに黒く見えるんだけど、

見ているとだんだん色が付いてくる」

という。

「ううん、それって、

いろんな色に見えるの?

色はその時々で変わるの?

それとも固有の色が付いているの?」

.

決まった色がついてるんだよ。

あ、は赤、とか」

.

ええ?

それはいつも変わらないの?

その文字の色は常にどんな配列でもその色なの?

と聞くと、そうだという。

.

そこで、

りすから聞き取った「数字の色」が、

以下の通りです。

.

1 白

2 オレンジ(暖色系の色)

3 水色か緑

4 赤

5 オレンジ

6 黄緑

7 紫

8 白っぽい水色

9 黄色

.

ちなみに、

10は白で11は白っぽい黄色、12は暖色系の色、

というふうに、

以下は1の位の色にほぼ準ずるようです。

また、

7の紫のようにけっこうきっぱりと

答えが返ってくるものもあれば、

「どう表現していいかわからない色」

というのもあるようで、

でも本人の中で色が揺るいでいるわけではなく、

あくまで

「なに色と表現していいかわからない色が付いている」

ということのようでした。

つまり、ときどきに変わるイメージを伝えているのではなく、

「見えてるそのものを説明している」にすぎないかんじなのです。

.

そして、

いつものように、

「これって私だけなの?

世界でこんなふうに文字が見えるの、

私だけなの?

ぜったいほかにもいると思うんだ。

いないのそんな人?」

と、不安そうにもどかしそうに聞く。

.

うーん、

ツイッターとかフェイスブックで聞いてみたら?

というと、

「聞いたけどフォロワー少ないし、

誰もそんな人いなくてスルーされる。

ママン、聞いてみて」

とのこと。

んなこといわれても

Wisだってたかだか420人ちょっとのフォロワーだからなあ、

と思いながら、

ふとその「現象」を

ググって見たらいいのでは?

と初めて思いつきました。

.

すると、

あったのです!

そのまんまが!!

Letters_have_colors

おどろいたことに、

それはごくごくまれな人の

まれな体験ではないらしく、

この現象を指す「名詞」までありました。

これは、

「共感覚」(Synesthesia)

というのらしい!

.

共感覚(きょうかんかく、シナスタジア、synesthesia,
synæsthesia)とは、ある刺激に対して通常の
感覚
だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の
人にみられる特殊な
知覚現象をいう。 例えば、
共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色
を感じたり、形に味を感じたりする。
英語名 synesthesia は、ギリシア語で
共同を意味
する接頭辞 syn- と感覚を意味する aesthesis から
名づけられた。感性間知覚。(共感覚-Wikipedia)

.

このまんまだあああ!

(゚0゚)

.

Wikiではさらに、

音に色を感じるひと、

匂いに色を感じるひと、など

さまざまなタイプがあることなどが詳しく記されていて、

昔から共感覚を持つ人(これを共感覚者というらしい!)

にはどんな有名人がいたか、まで列記されている!

ナボコフ、ボードレール、メシアン、カンディンスキー、

ダヴィンチにムンクに宮沢憲治!

そうそうたる芸術家の名前が挙がった中に、

ランボーの名前も!

そして、やっと思い出しました。

.

Wikiにも書かれているように、

A は黒、E は白、I は赤、U は緑、O は青

で始まる『母音』というあまりにも有名な詩!

あれも、

詩人特有の「イメージ」ではなかったのか?!

.

または、

ディズニー映画『ポカホンタス』のテーマ曲、

"Colors of the wind" も、

風に色を感じるというインディアンの「能力」を

歌いこんでいますが、

彼らもまた「共感覚者」だったのだろうか、と

いまごろ思いついたり…。

.

Synesthesia

実は

これは知る人ぞ知る事実で、

著作もたくさんあることが分かったので、

これからじっくり調べていくことにしますが、

何よりも面白いと思うのは、

「共感覚者」それぞれに

見える色が違っているのではなく、

ある程度の「共通性」がみられる、

ということ。

つまり、

「1は白に見えるひとが多い。

A(英語圏では)は赤に見えるひとが多い」

というふうに、

見も知らぬ、存在のありかも知らない共感覚者同士で、

育った環境などの違いにもかかわらず、

感覚が共有されている部分があるということです!

.

共感覚者は

人口の0.05%から4%程度いると考えられるそうで、

「日本共感覚協会」なるものもある由!

.

共感覚は遺伝的要素が強く、

近親者に共感覚者がいることが多い、

と書かれたものが多いのですが、

残念ながらWisもLampも「非共感覚者」で

りすの見えている世界を共有することができません。

.

いったいどんな世界を見ているんだろうなあ。

.

とまれ、

まるでわが子がある日突然

「実は私、月から来ました。月に帰らないと」

と言われたに近い軽い衝撃で

ちょっとトリハダ。

世の中にこんな感覚があり、

しかもその一人がわが子とは!

.

やっと

「世界に私一人だけじゃない」

ことがわかったりすは、

ちょっと解放された面持ちで

その後もいろいろ調べては面白い!を連発していました。

.

そういうわけで、

きのうはりすの「アイデンティティー」の一部が

書きかえられた

記念すべき日になったのでした。

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