一生を走り分ける
昨日、今日と秋晴れの週末、
りすの文化祭に行っていました。
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りすはコーラス部に所属しているので、
クラスの展示などのほかに、公演があります。
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しかし、
わすれもしません。
入部したての中1のコンクール。
観にいったチチ・Lamp、ハハ・Wis(おまけにじじばばさま)
一同、ガクゼンとしたことを。
だって、
りすは歌ってないんですもん!!
「あれ?なんでりすだけ歌ってないの?」
いや、並んでいるんですよ、みんなのなかに。
でも一人だけ、口を閉じたままなのです。
一人だけ歌うタイミングが違う、何か特殊なパートなわけ?
ソプラノ、メゾ、アルトのほかの
特殊な音域とか?!
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じじばばさまにまで、
「りすちゃん、歌ってる?歌ってないよね?」
といわれ、
そ、そうですよね、などと小声でひそひそしていたのだが、
しかし、
数分経つころ、
やっとりすの口が、
超・びっみょ~~~に開いている
ことを発見!!!
(゚0゚)
う、うたってるんだ・・・。
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まあ、ラテン語の荘重なミサ曲とはいえ、
他の部員も厳粛な顔つきで歌っていたとはいえ、
りす、きみのそのテンションの低さ、
口が開いているのかどうかも確認できない覇気のなさは、
ひ、人を不安に陥れるレベルだよ・・・。
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と、思ったあの日から
4年。
この秋のりすは、
なんと!!
満面の笑顔で!
しかもフリなんかつけちゃって踊りまくって!!
歌っているのだった。
いやー。
成長したものです。
なんとか社会で生きていけそうになってきました。
これなら、マックでバイトだってできるかもしれないよ。
良かった良かった。
おかあさんはまんぞくです。
( ^ω^ )
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そ。
ハードルは低いに限るのよ。
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と娘の成長を確認し、
次に一時所属していた、
(でもいまや全く時間がなくて永遠休会状態の)
ママさんコーラスの公演をはしごで観にいったのだけど。
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5分遅れで飛び込んだ会場で、
さっきまで十代の女の子を捉えていた網膜に映ったもの。
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あ・ら・ま~!
なんという違い!!
w(゚o゚)w
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そりゃあ人間、
代替のきかない同じ体を
30年も40年も使い続けているんだから
がたが来るぐらいは承知していた。
つもり。
だったけれど、改めて比較してしまうと、
こうも、こうも違うのね。
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「コーラス」ですから、基本姿勢は「直立」です。
立っているだけ。
なのに、
まるで上に上に伸びやかに伸びるような十代に比べて、
40代中心の「ママさん」の集団は、
今にも地面にめり込みそうに
下に下に沈んでいるのですよ、よよよ。
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それが、「立っているだけ」という
ごまかしのきかない基本姿勢になったとき、
こうも残酷にあらわになってしまうのですね。
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顔が老けるのは、そりゃあどうしようもない。
でも、「姿勢」までもが、こんなにちがうんだ~。
誰一人として
「首から下だけ見てたら十代、二十代」って人はいません。
素直に、リチギに、年齢を重ねた「姿勢」なんです。
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ちょっとまねしてみます?
しゃんと「気をつけ」で立って見てください。
次に「ふっ」と力を抜いてください。
ちょっと肩が落ちましたね?
その肩のところを脳内ピンで固定して、
そこから下は肩からぶらり、と下げる感じ。
するとちょっと膝も緩みましたか?
次に首から上は前に突き出して、
顎を上げて下さい。
はい。
「老けた姿勢」の堂々完成でございます。
( ´艸`)プププ
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そんな馬鹿な、
とおもうでしょ?
私はそうじゃないもん、とおもうでしょ?
でも、40人以上のお母さんたちの姿勢は、
みんな多かれ少なかれこのとおりだったの。
危ない危ない。
キョウフです。
気をつけなければ・・・。
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「姿勢」に、こんなにも如実に年齢がでるんだなあ、
と思っていたら、
杉村春子さんの言葉を思い出しました。
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若き日の杉村さん。こんなだったんだー!
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往年の大女優杉村春子さんは、
代表作の舞台『女の一生』を90歳まで演じた方ですが、
この作品は文字通り
「一生」を一人の女優で演じるものであるため、
様々な工夫をされたそうです。
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どうやって十代から老年まで演じ分けるか、
という話で、
「走り方にしたって、年代でぜんぜん違うんですよ」
と、その演じ方の一端を披露されていました。
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十代は顔で走る。
二十代は胸で走る。
中年は腹で走り、
老年は腰で走る。
.
というようなお話だったと思います。
つまり、
十代の幼さは、
気持ちだけは前に行くようなけなげさを出すため、
顔を前に出して走る。
二十代は姿勢良く、一番いい時期の息ぶきがほとばしるよう、
胸を突き出して走る。
だんだん鷹揚になった中年は腹が出っ張って貫禄を出し、
足腰が弱った老人は
行きたい気持ちはあるけれど、体がついていかない感じを
腰を前に出して表現する、
ということかな、と思うのですが、
ひそかにまねしてみて、
うーん、すごい!
と感心していました。
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逆に言えば、
若い走り方(姿勢)をまねすれば、若い印象ってことですしね!
90歳でも舞台上に十代を表現できてしまうんですから!
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でも最近、
ふとウインドウに映る自分を見て、
思いっきり猫背になっていて、うわっ!と思うことがあり、
ここで心せねば、と思いますね。
(せめて腰で走る前に。プププ)
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十代の終わりごろから師事していたモダンバレエの先生、
みちこ先生は、
わりと「言葉で」表現することに長けた方で、
いまも、
いろんな指導を「言葉で」思い出すことができます。
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よく言われるように、
バレエは基本姿勢の「直立」がやはり「基本中の基本」で、
「美しく立つことさえできれば7割は完成」とも言われたりします。
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その立ち方についてみちこ先生が言っていた、
「頭のてっぺんから糸が出ていて、
空から誰かに引っ張られているように」
「かかとの上に骨盤が乗り、骨盤の上に肩が乗り、
肩の上に耳が乗るように立つ」
(そして顎を引いて肩を下げる)
という言葉をなんとか実現しようと、
まいにちまいにち、
これを意識しながら立っていたものなのですが。
.
とほほ。
( ^ω^ )
.
「歩く」姿勢については、
杉村春子さんの言葉とともに、
みちこ先生の妹、えみ先生の言葉も、
ずーっと残っていて、たまに思い出します。
それは、
「胸をヘッドライトと思って歩く」
ってことです。
自分の行く手を照らす、
ふたつのヘッドライト、
女には
こーんなところについているのですぞ、みなさん!
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