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2010年9月19日 (日)

一生を走り分ける

Balletclass

昨日、今日と秋晴れの週末、

りすの文化祭に行っていました。

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りすはコーラス部に所属しているので、

クラスの展示などのほかに、公演があります。

.

しかし、

わすれもしません。

入部したての中1のコンクール。

観にいったチチ・Lamp、ハハ・Wis(おまけにじじばばさま)

一同、ガクゼンとしたことを。

だって、

りすは歌ってないんですもん!!

「あれ?なんでりすだけ歌ってないの?」

いや、並んでいるんですよ、みんなのなかに。

でも一人だけ、口を閉じたままのです。

一人だけ歌うタイミングが違う、何か特殊なパートなわけ?

ソプラノ、メゾ、アルトのほかの

特殊な音域とか?!

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じじばばさまにまで、

「りすちゃん、歌ってる?歌ってないよね?」

といわれ、

そ、そうですよね、などと小声でひそひそしていたのだが、

しかし、

数分経つころ、

やっとりすの口が、

超・びっみょ~~~に開いている

ことを発見!!!

(゚0゚)

う、うたってるんだ・・・。

.

まあ、ラテン語の荘重なミサ曲とはいえ、

他の部員も厳粛な顔つきで歌っていたとはいえ、

りす、きみのそのテンションの低さ、

口が開いているのかどうかも確認できない覇気のなさは、

ひ、人を不安に陥れるレベルだよ・・・。

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と、思ったあの日から

4年。

この秋のりすは、

なんと!!

満面の笑顔で!

しかもフリなんかつけちゃって踊りまくって!!

歌っているのだった。

いやー。

成長したものです。

なんとか社会で生きていけそうになってきました。

これなら、マックでバイトだってできるかもしれないよ。

良かった良かった。

おかあさんはまんぞくです。

( ^ω^ )

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そ。

ハードルは低いに限るのよ。

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と娘の成長を確認し、

次に一時所属していた、

(でもいまや全く時間がなくて永遠休会状態の)

ママさんコーラスの公演をはしごで観にいったのだけど。

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Ballet_class

5分遅れで飛び込んだ会場で、

さっきまで十代の女の子を捉えていた網膜に映ったもの。

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あ・ら・ま~!

なんという違い!!

w(゚o゚)w

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そりゃあ人間、

代替のきかない同じ体を

30年も40年も使い続けているんだから

がたが来るぐらいは承知していた。

つもり。

だったけれど、改めて比較してしまうと、

こうも、こうも違うのね。

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「コーラス」ですから、基本姿勢は「直立」です。

立っているだけ。

なのに、

まるで上に上に伸びやかに伸びるような十代に比べて、

40代中心の「ママさん」の集団は、

今にも地面にめり込みそうに

下に下に沈んでいるのですよ、よよよ。

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それが、「立っているだけ」という

ごまかしのきかない基本姿勢になったとき、

こうも残酷にあらわになってしまうのですね。

.

顔が老けるのは、そりゃあどうしようもない。

でも、「姿勢」までもが、こんなにちがうんだ~。

誰一人として

「首から下だけ見てたら十代、二十代」って人はいません。

素直に、リチギに、年齢を重ねた「姿勢」なんです。

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ちょっとまねしてみます?

しゃんと「気をつけ」で立って見てください。

次に「ふっ」と力を抜いてください。

ちょっと肩が落ちましたね?

その肩のところを脳内ピンで固定して、

そこから下は肩からぶらり、と下げる感じ。

するとちょっと膝も緩みましたか?

次に首から上は前に突き出して、

顎を上げて下さい。

はい。

「老けた姿勢」の堂々完成でございます。

( ´艸`)プププ

.

そんな馬鹿な、

とおもうでしょ?

私はそうじゃないもん、とおもうでしょ?

でも、40人以上のお母さんたちの姿勢は、

みんな多かれ少なかれこのとおりだったの。

危ない危ない。

キョウフです。

気をつけなければ・・・。

.

「姿勢」に、こんなにも如実に年齢がでるんだなあ、

と思っていたら、

杉村春子さんの言葉を思い出しました。

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Harukos

若き日の杉村さん。こんなだったんだー!

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往年の大女優杉村春子さんは、

代表作の舞台『女の一生』を90歳まで演じた方ですが、

この作品は文字通り

「一生」を一人の女優で演じるものであるため、

様々な工夫をされたそうです。

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どうやって十代から老年まで演じ分けるか、

という話で、

「走り方にしたって、年代でぜんぜん違うんですよ」

と、その演じ方の一端を披露されていました。

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十代は顔で走る。

二十代は胸で走る。

中年は腹で走り、

老年は腰で走る。

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というようなお話だったと思います。

つまり、

十代の幼さは、

気持ちだけは前に行くようなけなげさを出すため、

顔を前に出して走る。

二十代は姿勢良く、一番いい時期の息ぶきがほとばしるよう、

胸を突き出して走る。

だんだん鷹揚になった中年は腹が出っ張って貫禄を出し、

足腰が弱った老人は

行きたい気持ちはあるけれど、体がついていかない感じを

腰を前に出して表現する、

ということかな、と思うのですが、

ひそかにまねしてみて、

うーん、すごい!

と感心していました。

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逆に言えば、

若い走り方(姿勢)をまねすれば、若い印象ってことですしね!

90歳でも舞台上に十代を表現できてしまうんですから!

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でも最近、

ふとウインドウに映る自分を見て、

思いっきり猫背になっていて、うわっ!と思うことがあり、

ここで心せねば、と思いますね。

(せめて腰で走る前に。プププ)

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十代の終わりごろから師事していたモダンバレエの先生、

みちこ先生は、

わりと「言葉で」表現することに長けた方で、

いまも、

いろんな指導を「言葉で」思い出すことができます。

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よく言われるように、

バレエは基本姿勢の「直立」がやはり「基本中の基本」で、

「美しく立つことさえできれば7割は完成」とも言われたりします。

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その立ち方についてみちこ先生が言っていた、

「頭のてっぺんから糸が出ていて、

空から誰かに引っ張られているように」

「かかとの上に骨盤が乗り、骨盤の上に肩が乗り、

肩の上に耳が乗るように立つ」

(そして顎を引いて肩を下げる)

という言葉をなんとか実現しようと、

まいにちまいにち、

これを意識しながら立っていたものなのですが。

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とほほ。

( ^ω^ )

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「歩く」姿勢については、

杉村春子さんの言葉とともに、

みちこ先生の妹、えみ先生の言葉も、

ずーっと残っていて、たまに思い出します。

それは、

「胸をヘッドライトと思って歩く」

ってことです。

自分の行く手を照らす、

ふたつのヘッドライト、

女には

こーんなところについているのですぞ、みなさん!

.

Walk

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